2013年2月16日土曜日

宮島ーコペンハーゲン Olympus Trip 35



去年の夏から溜まっていたフィルムを現像したら、9月に行った宮島とコペンハーゲンが写っていた。
宮島をOlympus Trip 35で撮ったことなんてすっかり忘れていたので、出来上がってきた写真を見てたらあの時の熱い日差しと共にこみ上げてくるもんあったわ。
清盛で盛り上がってた(下がってた?)宮島・・・愛おしい。

帰って来たらコペンハーゲンも暑かったんだった・・・。

前にも書きましたが、コペンハーゲンの人魚像って「世界三大がっかりの観光名所」のひとつらしいけど、コペンハーゲンにいらしたら絶対に見て欲しいって思うのあたしだけ?
しょぼいもしょぼくないのも後で話のネタになるって考えたらどこでも見ておきよしっ。(見よ、この小さい像を囲む世界からの観光客をっ。爆。)

ある番組(あたしが大好きな巨漢のドラッグクイーンの)見てたら、「奈良問題」ってのが出てきた。「奈良は何にも見るもんがない。夜もつまらない。娯楽施設がない。これと言って食べるもんもない。」みたいな印象を与える作りだったんだけど、ちまたに横行してる「デカい娯楽施設がなきゃ行っても損」的なものの考え方って、いったいどうなん?こころがビンボーじゃ。
そんなんじゃったら北欧なんかに来てもまっことつまらんさけーねー!って今から言うとくわよ。

いやだ、あたしったら最近泣いたり怒ったり忙しい。がはは。








2013年2月13日水曜日

大事にとっておく涙

優しくておしゃれで上品な人でした


中学の時にクラスのある男子が泣いていたら(なんで泣いていたかはすっかり忘れたが)担任の先生が
「男が声出して泣いていいのはお母さんが死んだ時だけ。その時に思いっきり泣くために涙は大事にとっておきなさい。」
とおっしゃったのを今でもハッキリ覚えています。

だから今朝、普段はまったく感情を抑えているジョヴァンニが仕事しているはずの時間に電話してきて

「今朝マンマが、マンマが死んじゃった!うあぁぁぁぁぁ!マンマが死んじゃったぁ!どうしよう、これからどうしようっ。僕の大事なマンマがっ。あぁぁぁぁぁっ。」

と壊れたサイレンのように慟哭した時には、ショックでぼーっとしてしまった脳の奥のほうで、彼はこの時の為に一生分の涙をとっておいたんだな、と思った。
毎月のようにミラノからトスカーナに会いに行ってたお母さんをなくした気持ち、84歳の母が気丈にしているあたしにはちょっと計り知れない。

「もうこれ以上辛いことは一生ないのよ。順番ではこれが正解なのよ。あなたのその悲しい気持ちは自然だし好きなだけ泣き叫んでもいいのよ。お母様はあなたの心の中にお引っ越ししたのよ。」

などと、わけのわからないこととっさに口走ってしまった。
言葉を失うとはまさにこのことだ。

悲しいと同時に、あたしに真っ先に電話くれたことに心の底から感謝もした。
友人が身内の死に接して真っ先にその報せを聞くことって、心臓がやぶれそうに辛くなるにも関わらず、非常に光栄なことでもあるんだわね。

「マンマは幸せだったの? ほんとに幸せだったの?僕たちといて幸せだったの?」

・・・・。
それに泣かされてしまって、「幸せだったにきまってるじゃないの」と言ったかどうか、そしてどうやって電話切ったかも忘れちゃった。

そんな素敵で優しい、あたしたちにとってかけがえのない息子さんをこの世に産んで下さったこと、亡くなられたお母様には感謝してもしきれません。

その魂、安らかであらんことを。
合掌。

悲しいこと強制的にシェアしてしまってごめんなさい。
みなさん、親御さん大事にしていらっしゃいますか?
あと、絶対に自殺はしてはいけません。
自然死でもこんなに悲しいんだから。

2013年2月12日火曜日

瀬村さんとの秘め事


パン生地にはカルダモンが入ってます

今日は四旬節(☜クリック)が始まる直前の火曜日(明日は『灰の水曜日』(Ash Wednesdayである)。
さて、今日スウェーデンで何を伝統的にするかというと・・・。

セムラ(Semla)をアホみたいに食べる!

明日から断食に入るので、その前に甘いお菓子をいただいて精をつけましょう、ということなのです。
が、このセムラ・・・・お店によって味がピンきり。
あたしはヘルシンボリのFahlmansとルンドのSt. Jakobsのがとりあえず好き。

このシュークリームのような生地に見えるところは実はパンなの。
スポンジでもシューでもない、パン。
そしてそのクリームとパンの間には見えないようにアーモンドペーストが隠されてますの。
このパンと生クリームとアーモンドペーストの出来具合で味が決まると思うのだか、あたしはこの全てが甘くなく、軽い方が好きです。
こんなヘビーなもん食べるなんて、古き良き敬虔なクリスチャンの皆さんは明日からの断食がよっぽど辛かったであろうこと、想像し易し。

今日、おさーんは会社でセムラ作りをしたらしい。
しかもその後自分の作ったセムラ含め3個も食されて、動脈硬化路線まっしぐらったい。し〜ん。

最近はいろいろなバージョンのセムラがあるらしいけど、お目にかかったことないわぁ。

2013年2月5日火曜日

小粋なダリ

萎えた



やはりパリはファビュラスであったエピソード。

ダリ展にでも行こうと小雨の中ポンピドゥーセンターに行ってみると、長蛇の列だった。
ダリへの愛より寒い雨の中この列に並ぶことを断念することを選択したあたし。

そんなポンピドゥーセンターを後にして、あてどもなく一人マレ地区をふらふら徘徊している時だった。

目の前に良く見知った顔、しかも昔ニューヨークで個人的にお世話したことのあるかの有名なピアニストが歩いているではないか。
お世話と言っても自分の働いてた学校で練習できるよう算段つけただけで、実際には何もしてないんだけど・・・。

躊躇なくお声をおかけした。
かけた後5秒ぐらい居心地の悪い沈黙があった。
でもいきなり

「あ、ニューヨークのひと。今はパリに住んでるの?あーたの教えてた学校のビルディング、ありゃーほんとに素敵だったね。」

と、彼女独特のまったりとした江戸弁的な言い回しは健在だ。

覚えてくださってたこと光栄の極みである。
あぁ、ほんと銀行強盗できないわ。( ̄▽ ̄;)

その後、その目の前にあるお宅に招いて下さって10分ほどお話した。
まるで森茉莉の小説を地で行くような、ひとつひとつの調度品に味のある、あたしの思い描いているパリの理想のアパルトマンだった(アパルトマンと言いたくなってしまうわ、あれは)。
セレビーでスノッブなパリの西ではなく、マレというあたりからすでに趣味がいい(がはは)。
灰皿の上の吸い殻の無造作な散らばり方やアンティークのガラスのすすけた具合までまるで計算されているかの如く素敵だった。
現代の日本に育った人はこういうふう(これが筆舌しがたいのだけど)な内装の具合には絶対に(絶対だ)できないと思う。 それっぽくはできるだろうけど。

「パリは淋しい。でもパリが好き。パリの街は本当に綺麗だから。綺麗じゃないところはいや。」とおっしゃった後、
「ニューヨークは良かったね。あそこにも住みたいなぁ。昔ぁー原宿も綺麗だったんだけど。」となどと誰に言うともなくポツリと。

彼女のピアノの音は深い。
リストの「ため息」の出だしのアルペジオからいきなり深い。
そして考える間もなく暗くかつ甘美な世界に連れていかれてしまう。
(現代の綿密で知能的、かつミスが全くないピアニスト達と比べられると辛いところではあるかもだけど)

彼女をNHKのドキュメンタリーで初めて見てから、実際にニューヨークでかかわり合うことになり、そしてまた6年後こうしてパリで・・・・。
あたしは彼女の父親の祖国であるスウェーデンに暮らしているのもなんだか因縁めいている、というのは言い過ぎだろうか・・・・・(言い過ぎだな)。

人の出会いというのは、本当に奇異よね。
誰かが上の方から糸かなんかで繰っているとしか思えない。

いや、彼女にこうやって会えたのはむしろ絶大なる人気のダリに感謝するべきかしら。


イケメンも萎えたらしい










2013年2月4日月曜日

あそこいまむかし・・・

滞在中ずっとこの天気だった


今回のパリは今までのパリとちょと違っていた。

普段はほとんど(まったく)行かないSaint-Honoréのブランドショップをお友達にお付き合いして彷徨したこと。
こういう機会でもないとできないので興味深かった。

ほにゃららバッグが注文してからン年待ちで有名な「あそこ」にも10年ぶりぐらいに入った。

まさにZooだった(汗)。

まさにビッ◯カメラだった(大汗)。

一昔前は日本人がお金持っていると知っていてもそういうエキゾチックなところから来た(言葉超選び中)「一見さま」に店員達は慇懃無礼な「買わせてやる」的態度だったが(この「あそこ」は特に)、今はみなさん怖いぐらい感じが良い。

ある顧客さまがお支払いテーブルに腰掛けてコーヒーを優雅に飲みたいのだけど、人の波に押し倒されないか気が気じゃなく必死の形相で片手でテーブル、もう片方の手でカップとソーサーを持っている姿は・・・あら、いとおかしw

優雅もヘチマもありゃしない。

やっかみじゃないのよ・・・。
ひがみじゃないのよ・・・。
負け惜しみじゃないのよ・・・。

・・・全く購買意欲を掻き立てられない、Pourquoi???
Ω\ζ゜)ちーん

まさか、こんなインスピレーショナルじゃないパリが(言葉むっちゃ選んでまんねんww)、世界でもっとも素敵であるべきところにあっただなんて・・・なんだかちょいと残念だわ。
って、他人事w

でも、なんで素敵じゃないのかしら。みなさん、教えて。
他人事とは言いながらやはりなんだか寂しくもなる。
昔は燦然と輝いていたのに、なんのエスプリもインスピレーションも感じられないのは、あたしが年だから?ダサいから?想像を絶する貧乏だから?がはは。

その後行ったユニクロのほうがよっぽどお洒落で綺麗なおフランス人のお兄ちゃん率が高く、ファッションのインスピレーションもいただけるというこの21世紀的皮肉。

あたしが大金持ちになったら「あそこ」には私邸まで商品持って出向いてもらおうっと。
もし向こうがどうしてもとお願いしてきたら、ね。
おほーほーほーほー。し〜ん。

今日の格言:「猫もしゃくしも」(格言じゃないじゃんっw)